覚王山日泰寺

パワースポットめぐり -覚王山日泰寺-
釈迦の遺骨を安置してある寺院・覚王山日泰寺
覚王山日泰寺 (かくおうざん にったいじ)
所在地 愛知県名古屋市千種区

インドで1898年に発掘された仏骨がタイへ贈られ、その一部がタイ国王から日本へ贈られました。この仏骨を祀るために建立されたのが日泰寺です。
覚王山日泰寺の境内には仏舎利を日本に寄贈したラーマ5世の像もあり、在日タイ大使は誕生日に参拝するのが習わしになっています。どの宗派にも属していない日本で唯一の超宗派の寺院であり、各宗派(現在19宗派が参加)の管長が、三年交代で住職を務めています。
「覚王」とは、釈迦の別名、「日泰」とは、日本とタイ王国を表しています。
お釈迦様の波動を感じる
到着するとまず真っ先に右手の泰安塔に目が引き寄せられます。ここに日本で唯一の仏舎利が納められていると思うだけで胸が高鳴ってくるのがわかります。

日泰寺へ向かう道中では、タクシーの運転手さんがこんなお話をして下さいました。
「日泰寺で葬儀をあげるには2,000万円ほど掛かると言われています。名古屋の著名人などの葬儀をあげるときに、よく使われるんですよ。でも最近はなかなか、ここでお葬式をあげる方も少ないようですね。この不景気ですから、、。」
なるほど。
この日泰寺にはそれだけの価値があるという事なのでしょう。
きっと、富を得たからお釈迦様に極楽浄土へ導かれたい、という理由ではないはずです。社会に貢献され徳を積んでお亡くなりになられた方への、「ぜひこちらで葬儀をあげて差し上げたい」という周囲の方々の祈りと大切な想いがそこには有るのだと思います。
泰安塔はまるで宙に浮いているかのようで、物質としての質量がまったく感じられません。
近づけば近づくほど遠く離れて行ってしまうような、とても不思議な感覚に襲われます。
何より天空に突き抜けるようなハイパワーに、五感が小刻みに震えるようで圧倒されてしまいます。
泰安塔の前に立ち、お釈迦様に意識を合わせ呼吸を整えて頭上からのイメージに集中していきます。
初めに感じられたのは薄く辺りに立ちこめた霧。朝露で湿った緑の草木の香り。拡大した視野にうっすらとシルエットが浮かび上がります。遠くから聴こえる鐘の音色に合わせて私の鼓動が強くなっていき、混沌とした意識の沼地の中へ踏み込んでいくとぬかるみに足をとられたような鈍い重力を感じます。
じわじわと沈み込むような恐怖感に一瞬襲われますが、そのまま身を任せているといつしか静寂の闇に包まれます。
自分が大いなるものの内側に存在している。
その感覚が果てしない闇を照らす光になります。
たとえそれが一粒の砂のような光であっても世界はありのままの姿を見せてくれます。
ひとの魂の源泉にある畏れと光に触れて彼の真摯な姿勢と、意図の明確さを感じました。

釈迦の存在に意識を集中する
日泰寺には宗派が存在しないという背景もあってか境内全体に自由で開放的な空気が漂っています。
本堂の仏壇にはタイ語の表記があり、深淵さがありながらもとても軽やかな印象でした。実際のお釈迦様にお会いすることは叶わぬ夢ですが、こちらにお参りする機会がもしあれば、彼の存在そのもの、『覚る』という言葉の一端を感じる事ができるかもしれません。



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