東京パワースポット 秋葉原 神田川周辺~柳森神社

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パワースポット・アイ秋葉原 神田川周辺~柳森神社

秋葉原AKB

パワースポットめぐり -秋葉原 神田川周辺~柳森神社-

「最先端IT、メイドカフェもAKB48も・・・今と昔と未来のカオスシティ」


01 世界屈指の電気街がある町として知られる、秋葉原。
地名としての縁起は1869年(明治2年)にまでさかのぼり、明治天皇の勅命で移動された「鎮火社」を秋葉大権現と勘違いした人々が「秋葉様」と呼んだことに由来する。

サブカルチャー発祥の地としての人気が高く、海外からの観光客も数多く押し寄せる。
この場所に集う人々の総称として「アキバ系」という造語も生まれるなど、地域全体がひとつのアイコンとして大きな影響力を持つという非常に特殊な街である。
現在では「メイド喫茶」、そしてAKB48の聖地としてもメディアを賑わせている。

JR秋葉原駅は山手線をはじめ3路線が通り、さらには東京メトロ日比谷線も利用可能。
そして2005年(平成17年)にはつくばエクスプレス(略称TX)が開業したことにより、
始発駅である秋葉原の利便性は以前にも増して格段に向上した。

「アキバで降りよう、と彼は言った」


秋葉原かぁ。これは大変だ。

取材メモをにらみながら考えることしばし。私の手元には「秋葉原の川のあたり」とだけ記された紙が一枚。
なんて漠然とした指令なんだろう。
川のあたりって、一体どのあたりなの。そもそもよく考えてみたら、驚くべきことに秋葉原に行ったことすらないのよ、私。こんなにすべてがあやふやなままで、果たして取材に臨んでいいものだろうか。今回は、もしかしたらボツかもしれない。

そんなことを心の中でぶつぶつと呟きながら降り立った、初めての秋葉原駅。
駅構内の綺麗なカフェテリアに入り、まずは場の空気に身体をなじませます。

02平日のお昼時とあって、昼食へとオフィスから出てきたサラリーマンの姿が目立ちます。
背広をビシッと着こなした男性たちに囲まれて私もかるい昼食をとることに。
ブルーベリーベーグル、カフェラテ。そして隣にはMacを華麗にあやつるビジネスマン。
ますます、これはダメかもしれない。ここは表参道なのか?

秋葉原のイメージとあまりにもかけ離れた自分の状況にかるいショックを覚え、とにかく「秋葉原らしさ」を求めて早々に街へと飛び出しました。
しかし、街に出たところでまったく事態は好転しません。
完全無欠のオフィス街が私のかすかな希望を粉々に打ち砕きます。
そういえば、「秋葉原クロスフィールド」なるものの存在を聞いたことがある。
石原慎太郎都知事がIT産業の世界的拠点にしようと発案したプロジェクト。
隣のヨドバシカメラがかろうじて秋葉原を主張してくれているけれど、あそこだってマルチメディアakibaを謳った最新鋭の立派な高層ビルだ。

私が思う幻想の秋葉原は、まったく間違っていたのかもしれない。
かるいめまいを覚えつつも、とにかく唯一の拠り所、神田川へと急ぎます。

03神田ふれあい橋を登り神田川の真上に着いた私を待ち受けていたのは、手荒くも嬉しいウミネコたちからの大歓迎でした。
ものすごい数の鳥たちがなぜか私めがけて一斉に飛んできては頭上を旋回します。
都内でこんなにウミネコと遊べるところがあるなんて知らなかった。
昔から私は鳥に限らず翼の生えた生き物に異常に愛されるという希有な才能があります。

ヒッチコックのサスペンス映画「鳥」が怖い方には完全にホラーの世界ですが、もうこのまま帰ってしまおうかと思ったほど私には至福のひとときでした。
いいなぁ、翼がほしいなぁ。

そうだ!この出来事をふくらませて今までの鳥エピソードと天使を絡めたら、一本原稿が書き上がるかも。
それでいこう。そうしよう。

しかし、そうは問屋が卸さないのがこの世の常。
何の気なしに川を撮影していた視界の隅にちらっと映った看板に目が釘付けになりました。

04「柳森神社」か。
初めて聞く名前だけれど、なんだかすごそう。これはやはり、行かざるをえないだろう。神社を見つけて立ち寄らないなど、パワースポット取材においては最大の職務怠慢になってしまう。もし何も感じなかったらすぐに帰ればいいんだし・・・
早速ふれあい橋を渡りきり、対岸の神社入り口へと回り込みます。

神社の石段から境内を見下ろした時から、もうすでに胸がざわざわしてきます。
ここはもしかしたら、本当にすごいかもしれない。
ビルの谷間でぽっかりと開いた異空間への入り口。
人々の信仰を集めている積年の気が満ちているだけに、その効果、威力はすでに歴史が証明してくれています。

ただ、あまりに多種多様なエネルギーを感じて一抹の不安を感じます。
たぶん、私の苦手とするものもそこに混じっているからでしょう。
今日は大丈夫だろうか?そろりそろりと階段を降りて行くと、予想通りすぐにご対面と相成りました。

そう、なにをかくそう私は猫アレルギーなのです。猫のかわいさに疑問の余地はありませんが、身体が反応してしまうのです。
密室でないかぎり症状がでることはありませんが、こちらが苦手意識をもっていることは動物の本能ですぐに伝わってしまいます。この猫さんもぷいっとしてしまいました。

05これもある意味、私が鳥類ではないかと疑われている原因ですが。

しかし私の個人的な生理現象を差し置いても、この場所の動物系、獣系のエネルギーは最強でした。
私はお稲荷さんのエネルギーになぜか弱いのですが、それもぐわんぐわんと頭に響きます。心臓の鼓動と似たいろんなリズムを、近くからも遠くからも感じました。

大小様々な動物たちに一斉に聴診器をあてて、その心音を聞いているかんじ。寺社仏閣は相性がものすごく大切なので、このエネルギーと合う人にとってはかなりおすすめしたい神社といえます。

06境内には金比羅さんも毘沙門天さんもいて、とにかくラインナップが豪華というか。おのおのがよくぶつかり合わないなとも思うのですがしっかり共存が成り立っていました。

時間をかけて煮込んだシチューのように、いろんな味がするけどバラバラではなく。ただやっぱりエネルギーの渦がそこかしこにあって、強力なカオスではあります。

地元の方々にとってはもう馴染んだ空気なので別段不思議ではないのかもしれませんが、
私にとってはかなり衝撃的な神社でした。

07都内には、ほかにもたくさんこういう場所があるんでしょう。
パワースポットは、実は身近などんなところにだって存在するのです。

古い生身のエネルギーにあたりすぎたのか、再び秋葉原駅に近づいたときには正直すこしほっとしました。
近代的なビルは無機質ながらも、こういうときには癒しにすらなります。なにをもって「癒し」とするかは状況しだいですよね。
画一的でマンネリ化している「癒し」は、もはや意味をなさないんじゃないだろうか。
秋葉原にはいろんな側面があるんだなぁと感心しつつ、そんなことを考えました。

私の初めてのアキバ体験はここでいちおう終了なのですが、帰りの山手線で秋葉原にまつわる懐かしい記憶がよみがえってきました。

「アキバで降りようよ」

09上京したての頃と、いうよりも、あれは確か大学の入学式があった日の夕暮れ。
春の宵の淡い藍色の闇のなかをゴトンゴトンと進む山手線内でその声を聞きました。
どうやら中学生くらいの男の子が、友達と楽しげに会話をしています。

「アキバ」が秋葉原を意味することはなんとなくわかったものの、これでやっと受験から解放された、という安堵感に包まれていた私は電車に乗り込んで一気に緊張が解け、すぐにうつらうつらと居眠りをしていました。

慣れない場所と人混みを一日中歩き回って疲れた身体とは裏腹に、脳はいまだ興奮冷めやらぬ様子で覚醒したがっていましたが、ゆりかごのような電車の揺れと、暖房の甘い誘惑にはさすがに勝てません。
四月とは言え、まだまだ東京も夜は冷え込む季節なのです。

そんなとき、夢うつつで聞いた彼の声
あぁアキバという略称が日常で飛び交う街に来たんだ。
かすかに働く脳のどこかで、そうぼんやり考えたのを覚えています。

君はいま東京にいるんだよ、という見知らぬ少年の唐突で無邪気な宣告を受けて、あのとき自然と私もこの街で生きていく覚悟を決められたのかもしれません。
08となると、なんの因果か私の東京史に燦然と輝く始発駅は、
一度も来たことがなかった「アキバ」のようです。

いっそのこと、あの頃はまだなかったつくばエクスプレスに乗り換えて、ここから新しい東京を探しに行くのも悪くはないのかな。実は私、まだ乗ったことがないんですよね、TX。

よし、次はきっとアキバで降りてみよう。
そしてあの子に再会したら、ちゃんと御礼を言わないとね。

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